明日の日本株の読み筋=値の荒い展開継続か、ボラティリティー高く先物売買に注意

国内市況

株式

2020/3/11 17:46

 あす12日の東京株式市場は、値の荒い展開が続きそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感が根強いなか、日々のボラティリティ(相場変動性)は高く、安定さを欠いている。今週に入り、日経平均株価の日中値幅は9日に874円、10日には1078円に達した。きょう11日は582円に縮小したが、依然として変動幅は大きく外部要因次第で振れやすい状況にある。

 むろん、下げ局面では日銀のETF(上場投資信託)買いが流入するとみられ、公的年金の株式組み入れ比率の低下に伴うリバランスの買いも期待されるが、あくまでも上値を買い進む資金ではない。あすは日経平均先物・オプション3月限の最終取引日でもあり、引き続き思惑的な先物売買には注意が必要だ。

 11日の日経平均株価は大幅に反落し、1万9416円(前日比451円安)で引け、19年1月4日の昨年来安値(1万9561円)を更新した。時間外取引で米株価指数先物が下落し、重しとなった。トランプ米大統領が新型コロナウイルス対応の経済対策に関連した会見に出席しなかったことで、懸念要因として意識され、いったん1万9700円台を割り込んだ。その後、持ち直して上げに転じる場面もあったが、買いは続かず再度軟化。米株先物の一段安で売りが再び強まり、大引け間際には下げ幅が一時470円を超えた。市場では、「ボラティリティーの落ち着きを待ちつつ、新型コロナウイルス感染に収束の兆しが出るニュースが欲しい」(国内証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

関連記事

  • 今晩のNY株の読み筋=不安定な展開が続きそう

    株式

    2020/3/11 17:21

     11日の米国株式市場は、引き続き不安定な展開が予想される。トランプ米政権による給与税の免除といった経済対策が期待されるものの、トランプ大統領が予定された会見に欠席したことで経済対策の成立に時間を要す・・・…続き

  • 11日のミニGC・ミニDC直前銘柄

    株式

    2020/3/11 17:16

    ミニゴールデンクロス直前銘柄――3銘柄スターゼン菱洋エレク日ガスミニデッドクロス直前銘柄――0銘柄該当なし・スクリーニングの条件5日移動平均線と25日線・・・…続き

マーケット情報

▲ページTOPへ