日経平均は80円高と3日ぶり反発、買い戻しを誘い上げ幅を拡大する場面も=23日前場

 23日前場の日経平均株価は、前週19日終値比80円63銭高の1万6633円46銭と3日ぶりに反発して前場の取引を終了した。前週末20日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値が、19日の大阪取引所終値比480円高の1万7030円だったことから、買いが先行。朝高後に、買い戻しの動きを誘った模様で上げ幅を拡大し、午前9時3分には、同280円73銭高の1万6833円56銭を付けた。買い一巡後は、戻り待ちの売りに押され、下げに転じる場面もみられた、為替市場でドル・円相場が、一時1ドル=110円50銭台(前週19日終値は1ドル=109円15-17銭)を付けるなど、前週19日の水準よりも円安方向に振れたことなども意識され、支えとなったもよう。東証1部の出来高は12億4030万株、売買代金は1兆8345億円。騰落銘柄数は値上がり876銘柄、値下がり1230銘柄、変わらず60銘柄だった。

市場では「米政府が議会に提出した景気対策の行方が不透明ななか、時間外取引で米株価指数先物が下落していることもあり、手掛けづらい」(中堅証券)と慎重な声が聞かれた。

 業種別では、武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、住友鉱<5713.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株が上昇。MS&AD<8725.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も高い。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も堅調。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も上げている。東証業種別指数は、10業種が上昇、23業種が下落した。

 個別では、インフォコム<4348.T>、大陽日酸<4091.T>、横河電機<6841.T>、ケネディクス<4321.T>、ゼンリン<9474.T>などが上昇。半面、アルフレッサ<2784.T>、サインポスト<3996.T>、栗田工<6370.T>、NESIC<1973.T>、オービック<4684.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ