ソフトバンクGが続伸、野村証は「Buy」継続、目標株価は7060円に引き上げ

株式

2020/3/24 15:54

 ソフトバンクグループ<9984.T>が続伸。野村証券では23日付で、投資判断「Buy」(買い)を継続、目標株価は5670円から7060円に引き上げている。

 23日に、最大4兆5000億円の保有資産の売却または現金化により、最大2兆円の自己株式取得を行い、残高を負債の償還、社債の買入れ、現預金残高に充当すると発表。同証券では、「会社による自己株式価値向上のための行動により、コングロマリットディスカウントが縮小すると判断している」とし、このため、投資ファンドの損益が悪化する懸念が残るものの、目標株価算定に用いる同ディスカウントを過去最大の35%から、同証券が適用を開始した2014年以降の平均値前後の20%に引き下げ、目標株価を7060円に引き上げるとしている。

 また、「資産売却により資産価値が4兆5000億円減少するが、2兆5000億円分は負債減少により、一株当たりの株式価値には中立である」とし、自己株式取得2兆円分は、発行済株式数が減少することから、取得価格次第で1株当たりの株式価値には若干のプラスになると予想している。ただ、最も重要なのは、株主還元を強化し財務リスクを軽減する会社側の自主的な行動により、株価と1株当たり株式価値のカイ離が縮小するとの期待が市場で形成される可能性が高い点にあるとも指摘している。

 24日終値は、前日比604円高の3791円。

提供:モーニングスター社

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