野村HDが3日続落、三菱UFJモルガン証は「ニュートラル」継続、目標株価は560円に引き下げ

株式

2020/4/2 16:37

 野村ホールディングス<8604.T>が3日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では1日付で、レーティング「ニュートラル」(中立)を継続、目標株価は570円から560円に引き下げている。

 リテールは2月までの好調がサポート、株式投信の販売は1-2月は第3四半期(19年10-12月)で最も高かった12月並みかそれを上回るペースだったと推測しているとコメント。また、3月の投資販売は減少した可能性が高いものの、委託手数料は増加したと推定、今四半期のホールセールのトレーディング益の推定は難しいと指摘している。

 第4四半期(20年1-3月)の年換算修正ROEは5.8%、修正前ROEは4.5%と試算、計画しているコスト削減の残り3割が実現すれば修正ROEは6.7%になるとしている。ただし、残りの削減実現にはまだ2年かかり、第3四半期の修正ROEは8.0%と高く、同社のマーケットビジネスの回復が確認できており、従来の市況悪化時よりも今後の回復に期待しやすいとしている。

 当面、株式市況は厳しいと想定するものの、証券業はフロービジネスであり、バランスシートリスクは限定的であり、資産価格の下落によるトレーディング益への影響もそれほど大きくない状況も踏まえ、目標株価は大きく変更しないともしている。

 2日の終値は、前日比20.4円安の410.8円。

提供:モーニングスター社

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