日経平均は54円高と5日ぶりに反発、戻り待ちの売りに押される格好で伸び悩む=3日前場

 3日の日経平均株価は、前日比54円63銭高の1万7873円35銭と5日ぶりに反発して前場の取引を終了した。前日まで4日続落となっていた反動や、現地2日の米国株式が大幅に反発したことなどから、買い先行でスタート。午前9時11分に、同240円43銭高の1万8059円15銭を付ける場面もみられた。買い一巡後は、手掛かり材料に乏しいなか、戻り待ちの売りに押される格好となり、伸び悩んだ。時間外取引で米株価指数先物が下落していることも意識されたもよう。東証1部の出来高は6億7396万株、売買代金は1兆741億円。騰落銘柄数は値上がり1090銘柄、値下がり1002銘柄、変わらず76銘柄だった。

 市場では「足元で、日経VI(ボラティリティインデックス)が低下傾向を示していることから、落ち着きを取り戻してきているようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株が上昇。出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も高い。東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気ガス株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も堅調。富士フイルム<4901.T>、花王<4452.T>などの化学株や、フラベッド<7840.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も上げている。東証業種別指数は、22業種が上昇、11業種が下落した。

 個別では、デンカ<4061.T>、サイバーL<3683.T>、有機薬<4531.T>、富士興<5009.T>、日比谷設備<1982.T>などが上昇。半面、インソース<6200.T>、ハイパー<3054.T>、ヘリオスH<6927.T>、鳥貴族<3193.T>、ソウルドO<6553.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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