日経平均は167円安と反落、リスク回避姿勢が強まり買いポジションを縮小する動きに=24日後場

 24日の日経平均株価は、前日比167円44銭安の1万9262円00銭と反落して取引を終了した。朝方から売りが先行する格好となり、軟調に推移。時間外取引での米株価指数先物が下落し、中国・上海総合指数が続落したことも重しとなった。後場に入り、一時下げ渋る動きをみせたものの、午後2時9分には、同254円06銭安の1万9175円38銭ときょうの安値を付けた。週末を控え、リスク回避姿勢が強まり、買いポジションを縮小する動きにつながったようだ。その後も、弱い展開が続いた。ドル・円相場は、1ドル=107円60銭台(23日終値は107円63-65銭)と、小動きで推移した。東証1部の出来高は13億2710万株、売買代金は2兆733億円。騰落銘柄数は値上がり887銘柄、値下がり1201銘柄、変わらず81銘柄だった。

 市場では「ボラティリティが依然として高く、売り買いのどちらにもポジションを傾けづらいことから、様子見姿勢が強まっている」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も軟調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も下げた。東証業種別指数は、27業種が下落、6業種が上昇した。

 個別では、レッグス<4286.T>、明治海<9115.T>、FPG<7148.T>、日新<9066.T>、三栄建築<3228.T>などが下落。半面、有機薬<4531.T>、クボテック<7709.T>、ネットワン<7518.T>、フォーカス<4662.T>、OBC<4733.T>などが上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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