<新興国eye>ブラジル中銀週報:20年GDP伸び率見通しを3.34%減に下方修正

新興国

2020/4/28 12:12

 ブラジル中央銀行が27日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の20年実質GDP(国内総生産)の見通しは前週予想の対前年比2.96%減から3.34%減に下方修正された。下方修正は11週連続、1カ月前の予想は0.48%減だった。また、21年の見通しも前週予想の3.10%増から3.00%増に下方修正された。1カ月前の予想は2.50%増だった。

 20年末時点の政策金利見通しは前週予想の3.00%に据え置かれた。1カ月前の予想は3.50%だった。一方、21年末時点の見通しは前週予想の4.50%から4.25%に引き下げられた。1カ月前は5.00%だった。次回5月5-6日会合時点の見通しは前週予想の3.25%に据え置かれた。据え置きは3週連続。1カ月前の予想は3.50%だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た20年のインフレ見通しは前週予想の2.23%上昇から2.20%上昇に改善方向に上方修正された。上方修正は7週連続、1カ月前の予想は2.94%上昇だった。21年の見通しは前週予想の3.40%上昇に据え置かれた。1カ月前の予想は3.57%上昇だった。

 為替レートの見通しは、20年末時点の見通しが1ドル=4.80レアルに据え置かれた。1カ月前の予想は4.50レアルだった。21年末時点の見通しは前週予想の4.50レアルから4.55レアルに引き上げられた。引き上げは6週連続、1カ月前の予想は4.30レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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