信用関連データ=売り残が4週連続で増加、買い残は2週連続で減少、信用倍率は2.13倍に低下

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株式

2020/6/9 17:08

 6月5日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比639億円増の9413億円、買い残は同95億円減の2兆40億円だった。売り残が4週連続で増加し、買い残は2週連続で減少した。信用倍率は前週の2.30倍から2.13倍に低下した。

 この週(6月1-5日)の日経平均株価は5日終値が5月29日終値比985円高の2万2863円だった。5営業日ともに上昇し、なかで2日と3日は200円超高となった。2日(263円高)は、米景気の回復期待を背景に1日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。株価指数先物に断続的な買いが入り、上げ幅は一時340円近くに達した。翌3日(288円高)は、2日の欧米株高や円安・ドル高を支えに一時490円超上昇したが、買い一巡後は上げ幅を縮小した。信用需給面では、上昇過程で売り方の建て玉が積み上がる一方、買い方の手じまい売りが続いた。

 6月9日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、38.0%(8日は37.1%)と連日で上昇したが、12営業日連続の40%割れとなった。この日の日経平均株価は7営業日ぶりに反落し、2万3091円(前日比87円安)引け。朝方は、直近6連騰による短期的な過熱感や円高・ドル安が重しとなり、弱含んで始まった。いったん小幅高に転じたが、買いは続かず、再度軟化し、下げ幅は一時240円を超えた。後場に入り前場安値近辺まで押し戻される場面もあったが、その後は大引けにかけて下げ渋りの流れとなった。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などアジア株が高く、支えとして意識された。カラ売り比率は5月25日以降、35.5-39.9%のレンジで推移しており、波乱が起こらなければ、同比率はこう着する可能性がある。

提供:モーニングスター社

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