<新興国eye>前週のブラジル株、感染者急増を嫌気し4週ぶり反落=BRICs市況

新興国

2020/6/15 11:24

 前週(8-12日)のブラジル株式市場は12日のボベスパ指数が前日比2.00%安の9万2795.3、週間ベースでも5日終値比1.95%安となり、4週ぶりに反落した。11日は「キリスト聖体の祝日」で休場だった。

 週明け8日の指数は7営業日続伸して始まった。前の週末に発表された米5月雇用統計が予想以上に強い内容となったことや、世界各国でロックダウン(都市封鎖)の緩和が進み、早期の景気回復期待でブラジル株も買われた。

 9日は反落し、週末12日まで11日の休場を挟み、3営業日続落した。

 10日は、高値警戒感から利益確定売り優勢に。また、国内で新型コロナ感染者数の急増が続いていることも懸念材料となった。このほか、10日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)でFRB(米連邦準備制度理事会)が20年の米国GDP(国内総生産)見通しを6.5%減(前回予想2.0%増)と引き下げたことが嫌気され、海外市場が急落。ブラジル株は休場明けの12日まで売りが続いた。

 今週(15-19日)の株式市場は、引き続き国内政治情勢や新型コロナの第2波感染拡大、欧米やアジアの経済活動再開の動向、香港問題を巡る米中対立、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場の動向、ブラジル中銀の金融政策決定会合(17日)などが注目される。主な経済指標の発表の予定は16日の4月小売売上高など。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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