<新興国eye>前週のインド株、リライアンスの大幅高が指数をけん引し反発=BRICs市況

新興国

2020/6/22 10:07

 前週(15-19日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の19日終値は前日比1.53%高の3万4731.73、週間ベースでも12日終値比2.81%高となり、反発した。

 週明け15日の指数は反落して始まった。インド国内や中国で新型コロナウイルスの第2波感染が広がったことなどが嫌気された。

 16日は反発。前日、FRB(米連邦準備制度理事会)が多くの企業から社債を購入する方針を表明したことが好感され、海外市場が上昇し、インドでも買い戻しが広がった。

 17日は反落。インド軍と中国人民解放軍がインド北部の国境地帯で軍事衝突したことや、北朝鮮が韓国との国境に建設した南北融和の象徴となっている共同連絡事務所ビルを爆破し、両国の軍事衝突懸念が強まったことを受け、地政学リスクの売りが優勢となった。

 18日は再び反発し、週末19日も値を上げ、続伸した。18日は銀行株を中心に買い戻し優勢。19日は世界最大の製油所を運用するリライアンス・インダストリーズがデジタルサービス部門の株式売却と新株発行により、1兆6900億ルピー(約2.37兆円)超の資金調達に成功し、ネットデットフリー(無借金)となったことが好感され、6.5%高と急伸。過去最高値を付け、指数の上げを主導した。

 今週(22-26日)のインド市場は、新型コロナウイルスの第2波感染拡大やロックダウン(都市封鎖)緩和後の世界経済の動向、政府の追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表の予定はない。

<関連銘柄>

上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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