信用関連データ=売り残が増加に転じ、買い残は2週連続で増加、信用倍率は2.35倍に上昇

国内市況

株式

2020/6/23 16:38

 6月19日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比143億円増の9136億円、買い残は同402億円増の2兆1482億円だった。売り残が増加に転じ、買い残は2週連続で増加した。信用倍率は前週の2.34倍から2.35倍に上昇した。

 この週(6月15-19日)の日経平均株価は19日終値が12日終値比173円高の2万2478円だった。週初15日は前日比774円安と大幅に3日続落した。新型コロナウイルスの感染拡大第2波への警戒は根強く、時間外取引(日本時間15日)で米株価指数先物が下落し、投資家心理が悪化した。翌16日は1051円高と急反発。15日の米国株高を受け買い優勢で始まり、トランプ米政権が景気てこ入れ策として1兆ドルのインフラ支出を検討しているとの報道で一段高となった。17日(126円安)、18日(100円安)と下げが続き、週末19日(123円高)は反発したが、3日連続で下ヒゲが長めの陰線だった。

 6月23日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、37.9%(22日は38.7%)と低下し、3営業日連続の40%割れとなった。この日の日経平均株価は反発し、2万2549円(前日比111円高)引け。朝方は、現地22日の米国株高を受け、買い優勢で始まったが、その後、株価指数先物にまとまった売り物が出て、いったん下げに転じた。ナバロ米大統領補佐官が「中国との通商協議は終わった」と発言したと報じられ、米中関係の悪化が警戒され、時間外取引で米株価指数先物が下押し、一時180円の下げとなった。ただ、ナバロ氏がその後、報道内容に否定的見解を示したと伝えられ、米株先物の切り返しとともに再びプラス圏入りし、後場入り直後には上げ幅が250円を超える場面もあった。足元のカラ売り比率は抑制されているが、外部要因次第で再度上昇する可能性もある。

提供:モーニングスター社

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