日経平均は14円安と小反落、材料難で方向感に乏しい、値下がり銘柄数1500超=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前日比14円73銭安の2万2534円32銭と小反落。朝方は、円高が重しとなり、いったん弱含んだが、主力株中心に買い気は根強く切り返して一時2万2663円29銭(前日比114円24銭高)まで上昇した。一巡後は、上値が重くなり、後場入り後は株価指数先物売りに再度マイナス圏入りし、一時2万2479円86銭(同69円19銭安)まで軟化した。その後持ち直し、再びプラス圏入りしたが、買い気は鈍く、大引けにかけて前日終値近辺でもみ合った。全般は手掛かり材料難で方向感に乏しい展開となった。

 東証1部の出来高は11億6942万株、売買代金は2兆337億円。騰落銘柄数は値上がり576銘柄、値下がり1522銘柄、変わらず69銘柄。

 市場からは「全般は様子見ムードだ。時間外の米株先物はしっかりだが、それに追随せず、上値が重い。新たな材料が出るまでは様子見だろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が軟調。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も売られた。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も安い。JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、キリンHD<2503.T>、明治HD<2269.T>などの食料品株も値を下げた。

 半面、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が堅調。トヨタ<7203.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株や、TOYO<5105.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も高い。良品計画<7453.T>、ファミマ<8028.T>などの小売株も買われた。

 個別では、安永<7271.T>、DLE<3686.T>、石川製<6208.T>、ベルーナ<9997.T>、アイモバイル<6535.T>などの下げが目立った。半面、アイオデタ<6916.T>、クロスキャット<2307.T>、デザインワン<6048.T>、IRJHD<6035.T>、Eギャランテ<8771.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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