日経平均は299円安と大幅続落、株価指数先物に断続的な売りで下げ幅拡大=25日前場

 25日の日経平均株価は、前日比299円52銭安の2万2234円80銭と大幅続落して前場の取引を終了した。朝方から売りが先行し、一時下げ渋る動きもみられたものの、株価指数先物に断続的な売りが出たことや、時間外取引で米株価指数先物が下落していることなどから、午前11時14分には同369円18銭安の2万2165円14銭を付けている。買い手掛かりに乏しいなか、手控えムードも広がったようだ。為替市場で、ドル・円が1ドル=107円10銭前後(24日終値は106円59-61銭)と、足元ではやや円安方向にあるもよう。東証1部の出来高は6億6369万株、売買代金は1兆1467億円。騰落銘柄数は値上がり430銘柄、値下がり1670銘柄、変わらず67銘柄だった。

 市場では「TOPIX(東証株価指数)が日足チャート上で25日移動平均線(24日時点で1573ポイント)を割り込み、しばらくは調整含みの展開を強いられそう」(中堅証券)との慎重な声も聞かれた。

 業種別では、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も下げている。東証業種別指数は、32業種が下落、精密機器1業種が上昇した。

 個別では、新田ゼラチン<4977.T>、アイオーデータ<6916.T>、HIS<9603.T>、三井E&SH<7003.T>、Jフロント<3086.T>などが下落。半面、オリンパス<7733.T>、カナミックN<3939.T>、三桜工<6584.T>、オハラ<5218.T>、日本トリム<6788.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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