(再送)明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、新型コロナ感染再拡大への警戒感続く

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株式

2020/6/29 16:33

 あす30日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。新型コロナウイルスの感染再拡大への警戒感が続き、積極買いは期待しにくい。感染が広がる米国では、テキサス州とフロリダ州で飲食店などの営業規制を再強化(現地26日発表)するなど経済正常化への動きが抑制され、景気回復への期待感が鈍っている。国内でも感染拡大第2波への懸念がくすぶっており、「当面は感染状況にらみで相場が落ち着くのを待つところだ」(中堅証券)との指摘が出ている。

 折しも、6月末に向けて年金資金のリバランスによる売り需要が世界的に発生しやすく、海外ヘッジファンドの決算期末売りを警戒する見方もあり、需給面での重しとして意識される。

 29日の日経平均株価は大幅反落し、2万1995円(前週末比517円安)引け。米国で新型コロナ感染拡大による経済への影響が再度懸念され、前週末の米国株式が大幅下落した流れを受け、売り優勢で始まった。いったん下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、再度軟化。株価指数先物売りに一段安となり、下げ幅は一時540円を超えた。この日は、これまで下値支持線として作用してきた25日移動平均線(2万2356円)を割り込んできたことで、「下にバイアスが掛かってきた」(準大手証券)との声が聞かれた。

提供:モーニングスター社

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