(再送)30日の債券市場見通し=株価見合いの展開か、2年国債入札には警戒感も

債券

2020/6/30 8:32

予想レンジ:債券先物中心限月(20年9月限)152.10円-152.20円、長期国債利回り0.005%-0.010%

 30日の債券市場は株価見合いの展開か。

 前日の米債券市場は続伸。米5月中古住宅販売件数の改善などを背景にしたNYダウの反発が一定の重しとなった。一方で、パウエル議長の証言内容を受けてFRB(米連邦準備制度理事会)の緩和長期化観測が強まった。新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念もあって、債券買いがやや優勢になった。

 こうしたなか、中国政府が日本時間の取引時間中にも香港国家安全維持法を成立させる公算が高まっている。米中間の対立先鋭化も連想させる。また、英EU(欧州連合)離脱は、移行期間の延長申請がないまま期限を迎えるなど国際政治を巡る材料が、リスクオフムードにつながる可能性はある」(銀行系証券)という。

 財務省が実施する2年国債入札については、波乱なく通過できるとの指摘が多い。日中取引を通じて、日経平均株価の動きに左右される展開が予想される。投資家心理が強気に傾けば、円債の上値は抑制されそうだ。

提供:モーニングスター社

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