サカイ引越が続落、野村証は「Neutral」・目標株価5300円に引き下げ

株式

2020/7/20 16:35

 サカイ引越センター<9039.T>が続落。野村証券では17日付で、投資判断を「Buy」(買い)から「Neutral」(中立)に、目標株価を7000円から5300円に、それぞれ引き下げている。

 (1)新型コロナウイルスの感染拡大により需要が減退し、21年3月期の営業利益は前期比28%減に落ち込み(2)その後は企業業績の悪化による転勤の減少や住宅購入意欲の減退から引越ニーズの力強い回復は見込みにくい中、単価上昇が難しく(3)シェア拡大を重視した営業所の新設を継続するため、費用の一定の増加が続き、高い利益成長は難しいと判断――の3点を背景に、「Neutral」に引き下げるとしている。

 同証券予想の連結営業利益は、22年3月期に前期比23%増と引越需要の底打ちと営業支店の新設に伴う業界シェアの拡大で利益増加と見るものの、23年3月期は同5%増益と緩やかな伸びにとどまると予想している。また、PERでの評価は継続するものの、基準期を緊急事態宣言の影響が一巡する22年3月期に変更し、適用倍率を同証券カバーの物流会社12社の平均の15-16倍程度を適用し、目標株価を5300円に設定するとしている。開示資料によると4-6月期の単体売上が前年同期比6%減、6月が前年同期比8%減とまだ厳しく、今後、売上の下げ止まりを確認したいとしている。

 20日の終値は、前週末比130円安の5100円。

提供:モーニングスター社

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