日経平均は132円安と3日ぶり反落、4連休控え利益確定売り広がる、値下がり銘柄1600超=22日後場

 22日後場の日経平均株価は前日比132円61銭安の2万2751円61銭と3日ぶりに反落。4連休を直前に控え、利益確定売りが先行した。ハイテク株の一角や医薬品株などが値を下げ、前場早々にいったん2万2800円を割り込んだ。株価指数先物買いを交えて下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、後場入り後は再度軟化。利益確定売りが広がり、一時2万2732円92銭(前日比151円30銭安)まで下押した。その後の戻りは鈍く、大引けにかけて安値圏で推移した。

 東証1部の出来高は10億8537万株、売買代金は1兆8880億円。騰落銘柄数は値上がり473銘柄、値下がり1634銘柄、変わらず65銘柄。

 市場からは「特段の材料もなく、連休を控えて利益確定売りが出やすい。決算待ちの状況でもあるが、内容の良し悪しを素直に反映し、二極化が進む可能性がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JR東海<9022.T>、JR東日本<9020.T>、JR九州<9142.T>などの陸運株が軟調。第一三共<4568.T>、中外薬<4519.T>、武田薬<4502.T>などの医薬品株も安い。三菱倉<9301.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株や、テルモ<4543.T>、島津製<7701.T>などの精密株も売られた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も値を下げ、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株もさえない。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も強含んだ。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も高い。

 個別では、ACCESS<4813.T>、北の達人<2930.T>、フリュー<6238.T>、日東精<5957.T>、中山福<7442.T>などの下げが目立った。半面、モリテック<5986.T>、NISSHA<7915.T>、モバファク<3912.T>、ソルクシーズ<4284.T>、藤久<9966.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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