<相場の読み筋>7月27日

2020/7/27 7:39

 前週末24日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比182.44ドル安の2万6469.89ドル、ナスダック総合指数が同98.240ポイント安の1万363.177ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億1132万株、ナスダック市場が44億6781万株だった。中国政府は24日、米テキサス州の中国総領事館の閉鎖要請に対抗し、中国・四川省成都にある米総領事館の閉鎖を通知したと発表。米中関係の悪化が懸念され、リスク回避姿勢が強まり、NYダウは一時250ドル近い下げをみせる場面があった。NYダウ採用銘柄では、回路線幅7ナノメートルの製造プロセスを利用する半導体チップの投入が、従来の想定から6カ月遅れると発表したインテル<INTC>が急落したほか、シスコ・システムズ<CSCO>やファイザー<PFE>などが値下がり率の上位に入っている。

 27日の東京株式は、続落後も弱含みの展開か。東京市場が連休中の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数が続落した動きから、売りが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=106円前後(前週22日終値は106円91-92銭)と円高方向に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の半ば(同123円14-18銭)と小動き。対ドルで円高に振れていることから、輸出関連銘柄はさえない動きを強いられそうだ。ただ、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待から、下げ渋る動きとなる場面も想定される。前週末24日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、コマツ<6301.T>、村田製<6981.T>などが、前週22日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同22日の大阪取引所終値比410円安の2万2340円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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