日経平均は57円安と5日続落、値下がり銘柄数は1300超に=30日後場

 30日の日経平均株価は、前日比57円88銭安の2万2339円23銭と5日続落して取引を終了した。朝方は、きのうまで4日続落していた反動や、米国株高を受け買いが先行し、25日移動平均線(29日時点で2万2528円)に迫る場面もみられた。ただ、戻り待ちの売りに上値が重い展開で、後場に寄り付きには下げに転じた。軟調な展開のなか、30日の東京都における新型コロナウイルスの新規感染者数が367名で、7月23日の366名を上回ったと報じられ、午後2時37分には、同62円40銭安の2万2334円71銭の安値を付ける場面があった。為替市場は、ドル・円が1ドル=105円20銭台(29日終値は104円81-83銭)と、足元では円安方向にあるが、株価の反応は限られた。東証1部の出来高は13億42万株、売買代金は2兆2659億円。騰落銘柄数は値上がり769銘柄、値下がり1321銘柄、変わらず81銘柄だった。

 市場では「米中対立の激化が警戒されるなか、日本でも新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増加傾向にあることから、多くの投資家が様子見姿勢を強めているようだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が下落。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も軟調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も下げた。東証業種別指数は、29業種が下落、4業種が上昇した。

 個別では、ぐるなび<2440.T>、串カツ田中<3547.T>、ワタベ<4696.T>、三越伊勢丹<3099.T>、さくら<3778.T>などが下落。半面、ブラス<2424.T>、DLE<3686.T>、アサヒHD<5857.T>、イーブック<3658.T>、日精化<4362.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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