日経平均は413円高と7日ぶり大幅反発、米国株高で買い先行、円安も支え=3日前場
3日前場の日経平均株価は前週末比413円93銭高の2万2123円93銭と7営業日ぶりに大幅反発。朝方は、前週末の米国株式がハイテク株中心に上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、株価指数先物買いを交えて上げ幅を拡大し、一時2万2187円08銭(前週末比477円08銭高)まで上昇した。その後は戻り売りに伸び悩み商状となった。
東証1部の出来高は6億9249万株、売買代金は1兆2079億円。騰落銘柄数は値上がり1618銘柄、値下がり498銘柄、変わらず50銘柄。
市場からは「NY株が高く円安に振れ、前週末急落した反動が出た。ただ、決算は思ったほど良くはなく、新型コロナウイルスの感染も地方に広がり、自粛要請の動きもある。下がれば、日銀のETF(上場投資信託)買いもあろうが、指数は徐々に上値、下値を切り下げていく展開になろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。
業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が上昇。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株や、ガイシ<5333.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も堅調。東京海上<8766.T>、MS&AD<8725.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も買われた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も高い。クレセゾン<8253.T>、イオンFS<8570.T>などのその他金融株も引き締まった。
半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が軟調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も安い。7&iHD<3382.T>、良品計画<7453.T>などの小売株も売られた。
個別では、スクロール<8005.T>、保土谷化学<4112.T>がストップ高カイ気配となり、ITM<2148.T>、Nフィールド<6077.T>、ワコム<6727.T>がストップ高。半面、コムチュア<3844.T>がストップ安となり、KIMOTO<7908.T>、インフォMT<2492.T>、カシオ<6952.T>、CEHD<4320.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。
提供:モーニングスター社
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