日経平均は93円高と続伸、TOPIXは1600回復=12日後場

 12日後場の日経平均株価は前日比93円72銭高の2万2843円96銭と続伸。TOPIX(東証株価指数)は同19.57ポイント高の1605.53ポイントと続伸し、6月10日(終値は1624.71ポイント)以来の1600ポイント乗せとなった。

 朝方は、米追加経済対策をめぐる不透明感から11日の米国株式が下落した流れを受け、日経平均株価は弱含んで始まったが、円安・ドル高や時間外取引での米株価指数先物高もあって、上げに転じた。再度マイナス圏入り後に持ち直し、一時2万2874円37銭(前日比124円13銭高)まで上昇する場面もあった。一巡後は再び小安くなったが、後場序盤にかけて戻り歩調となり、前場高値に迫った。その後、上値が重くなったが、大引けにかけては2万2800円台半ば近辺で推移した。

 東証1部の出来高は14億9113万株、売買代金は2兆5602億円。騰落銘柄数は値上がり1641銘柄、値下がり472銘柄、変わらず60銘柄。

 市場からは「ハイテク系の上値が重くなり、バリュー(割安)株買いが強まり、リターン・リバーサル(逆張り)的な感じだ。ただ、買い戻しが主体なら長続きしそうにない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が堅調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も高い。ブリヂス<5108.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株も値を上げた。日精工<6471.T>、IHI<7013.T>などの機械株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。

 半面、住友鉱<5713.T>、アサヒHD<5857.T>などの非鉄金属株が軟調。

 個別では、ダントーHD<5337.T>がストップ高となり、新日本電工<5563.T>、アルバック<6728.T>、じもとHD<7161.T>、富士石油<5017.T>などの上げも目立った。半面、ビーグリー<3981.T>、ラクーンHD<3031.T>、ベイカレント<6532.T>、ユーザーL<3984.T>、ネットマーケ<6175.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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