日経平均は39円高と4日続伸、引けにかけ小高い水準でこう着、「幻のSQ」に=14日後場

 14日後場の日経平均株価は前日比39円75銭高の2万3289円36銭と小幅に4日続伸。この日算出の日経平均先物ミニ・オプション8月限のSQ(特別清算指数)値2万3350円79銭を一度もタッチできず、「幻のSQ」となった。朝方は、買いが先行した。13日の米国株式は高安まちまちながら、前日の好地合いを引き継ぎ、寄り付き直後に2万3338円79銭(前日比89円18銭高)まで上昇した。きのうまでの3連騰(合計919円67銭高)で利益確定売りも出やすく、下げに転じる場面もあったが、下値は限定的で、その後はプラス圏に持ち直した。ただ、上値も重く、大引けにかけて小高い水準でこう着した。

 東証1部の出来高は10億5553万株、売買代金は2兆270億円。騰落銘柄数は値上がり818銘柄、値下がり1276銘柄、変わらず79銘柄。

 市場からは「上値も重いが、下値も堅い。SQ値を上に残し、フシ目として意識されるが、商い自体が多くなくインパクトのある上値抵抗線とは言い難い。ただ、期待だけで買い上がるには限界がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、電通グループ<4324.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株が堅調。エーザイ<4523.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株や、ニコン<7731.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も高い。T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株や、富士通<6702.T>、ソニー<6758.T>などの電機株も買われた。

 半面、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が軟調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安く、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、日野自<7205.T>などの輸送用機器株も売られた。大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も安い。

 個別では、マイネット<3928.T>、Uアローズ<7606.T>、ワタベ<4696.T>、アイスタイル<3660.T>、オイラ大地<3182.T>などの上げが目立った。半面、ダブルスタン<3925.T>、第一カッター<1716.T>、エプコ<2311.T>、カナミックN<3939.T>、ビーグリー<3981.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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