信用関連データ=売り残が3週ぶり減少、買い残は3週ぶり増加、信用倍率は2.37倍に上昇

国内市況

株式

2020/8/25 16:28

 8月21日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比115億円減の9388億円、買い残は同1044億円増の2兆2293億円だった。売り残が3週ぶりに減少し、買い残は3週ぶりに増加した。信用倍率は前週の2.24倍から2.37倍に上昇した。

 この週(17-21日)の日経平均株価は21日終値が14日終値比369円安の2万2920円だった。5営業日中、3営業日が下落した。なかで、17日と20日の3ケタ安が重しとなった。17日(192円安)は、米国株式が高安まちまちで、方向感がつかみづらいなか、前週末に日経平均が4日続伸して約半年ぶりの高値水準に進んだことで、高値警戒感から利益確定売りが出た。20日(229円安)は、米国株安を受け、売りが先行した。時間外取引で米株価指数先物が値を下げ、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の軟調推移も重しとなった。信用取引面では、相場下落を受け、売り方が買い戻しに動き、買い方は押し目狙いに動いたとみられる。

 25日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は37.3%(24日は37.4%)とやや低下し、3営業日連続の40%割れ。この日の日経平均株価は大幅に3営業日続伸し、2万3296円(前日比311円高)引け。朝方は、新型コロナウイルス治療への期待感を背景に24日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。時間外取引での米株価指数先物高も支援要因となり、上げ幅は一時440円を超えた。一巡後は、徐々に上値が重くなり、大引けにかけて伸び悩み商状となった。カラ売り比率は40%割れが続くが、好地合いにブレーキが掛かるようだと、同比率が再び上昇する可能性がある。

提供:モーニングスター社

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