<相場の読み筋>8月26日

2020/8/26 7:44

 25日の米国株式は、NYダウが前日比60.02ドル安の2万8248.44ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同86.754ポイント高の1万1466.472ポイントと4日続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は4日連続で史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が7億1332万株、ナスダック市場が38億2414万株だった。

 米政府は24日、米中の閣僚が貿易協議で電話会談を行ったと発表。米中対立の緩和期待が広がる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コム<AMZN>やアルファベット(グーグルの持ち株会社)<GOOG>、マイクロソフト<MSFT>などが買われ、同指数の上昇を支えた。ただ、米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが24日、NYダウ指数採用銘柄の入れ替えを発表。除外銘柄となったエクソン・モービル<XOM>、ファイザー<PFE>、レイセオン・テクノロジーズ(旧ユナイテッド・テクノロジーズ)<RTX>が下落し、同指数の重しとなった。

 26日の東京株式は、もみ合いとなりそう。手掛かり材料難のなか、日経平均株価は2月の新型コロナウイルス感染拡大前の水準を回復したことで、目先的な達成感から戻り待ちの売りが出ることも予想され、弱含む場面も想定される。ただ、きのう25日の堅調な地合いを支えに、投資家心理の良化も見込まれ、下値は限られそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(25日終値は106円18-20銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の後半(同125円57-61銭)とやや円安方向にある。輸出関連銘柄には、下支え要因として意識されそう。25日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、東芝<6502.T>、任天堂<7974.T>などが、25日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、25日の大阪取引所終値比30円安の2万3300円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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