日経平均は446円高と4日ぶり大幅反発、米株高を受け買い先行、菅氏の出馬意向報道も支え=31日前場
31日前場の日経平均株価は前週末比446円82銭高の2万3329円47銭と4営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株高に続き、時間外取引(日本時間31日)での米株価指数先物の上昇もあり、一時2万3342円32銭(前週末比459円67銭高)まで上げ幅を拡大した。辞任を表明した安倍晋三首相の後任を選ぶ自民党総裁選に菅義偉官房長官が出馬の意向を固めたと伝えられ、安倍政権の路線継続への期待も支えとして意識された。その後も高値圏で推移した。
東証1部の出来高は5億9846万株、売買代金は9909億円。騰落銘柄数は値上がり1937銘柄、値下がり172銘柄、変わらず58銘柄。
市場からは「前週末の米国株が高く、アフターマーケットでの米株先物の上昇が大きく寄与し、アジア株の堅調も支援した。総裁選への菅官房長官の立候補意向で政策の継続性が期待された面もある。ただし、先行きの政局不透明感は否めず、積極的には買えない。当面の方向性は米株次第になる」(銀行系証券)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、丸紅<8002.T>、住友商<8053.T>、三菱商<8058.T>、三井物産<8031.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株が上昇。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も高い。JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も買われた。JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も堅調。
個別では、アトラ<6029.T>がストップ高となり、セグエ<3968.T>、綿半HD<3199.T>、デザインワン<6048.T>などの上げも目立った。半面、ショーケース<3909.T>、河西工<7256.T>、日華化学<4463.T>、ヤマトインタ<8127.T>などの下げが目立った。
提供:モーニングスター社
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