<相場の読み筋>9月4日

2020/9/4 7:36

 3日の米国株式は、NYダウが前日比807.77ドル安の2万8292.73ドルと3日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同598.342ポイント安の1万1458.101ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億9334万株、ナスダック市場が45億6282万株だった。前日の2日にNYダウは大幅続伸し、終値ベースで心理的なフシ目の2万9000ドル台を回復。ナスダック総合指数も4日連続で史上最高値を更新していたこともあり、利益確定売りに押される動きが強まった。現地4日に米8月雇用統計の発表を控えていることや、週明け7日はレーバーデーで休場となることも意識されたようで、NYダウは一時1000ドルを超える下げをみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、アップル<AAPL>やマイクロソフト<MSFT>、ホーム・デポ<HD>などが、値下がり率の上位に入っている。

 4日の東京株式は反落後、模様眺めムードが広がりそうだ。朝方は、現地3日の米国株式が下落した動きを受け、売り先行のスタートとなろう。手がかり材料難のなか、主体的に動く投資家も少なく、見送り姿勢が強まりそう。消去法的に、海外動向の影響を受けづらいとされる、内需関連の中小型株に物色の矛先が向かう場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(3日終値は106円21-22銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の半ば(同125円51-55銭)と小動き。3日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ソニー<6758.T>、日産自<7201.T>などが、3日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、3日の大阪取引所終値比375円安の2万3095円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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