<新興国eye>前週の上海総合指数、銀行業績悪化や米中緊迫懸念で6週ぶり反落=BRICs市況
2020/9/7 10:03
前週(8月31日-9月4日)の中国株式市場では主要指標である上海総合指数の9月4日終値が8月28日終値比1.42%安の3355.367となり、6週ぶりに反落した。
週明け8月31日の指数は3営業日ぶりに反落して始まった。中国国家統計局発表の8月製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を下回り、売り優勢となった。
9月相場入りした1日は反発。中国大手メディア財新が発表した8月財新製造業PMIが市場予想を上回り、買い戻しが入った。
2日は反落し、週末4日まで3日続落した。
週半ばから後半は、一部大手行の中間決算で不良債権比率が上昇し、減益となったことを受け、中国工商銀行など銀行セクターが売られた。その後は、米政府が中国外交担当者による米国の大学訪問や50人超のイベント開催を計画する場合、米国務省の事前承認を義務付けると発表したことから米中緊迫への懸念が強まり、売りが続いた。
週末は前日の米株市場急落が嫌気され、中国市場でも売りが加速した。
今週(7-11日)の株式市場は、引き続き新型コロナ感染や世界経済の動向、香港問題やティックトックなど中国企業を巡る米中緊張、海外の金融市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティ(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表の予定は7日の8月貿易収支や9日の8月CPI(消費者物価指数)、8月PPI(生産者物価指数)など。
<関連銘柄>
上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、
H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、
南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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