<相場の読み筋>9月10日

2020/9/10 7:40

 9日の米国株式は、4日ぶりに反発した。NYダウが前日比439.58ドル高の2万7940.47ドル、ナスダック総合指数が同293.874ポイント高の1万1141.564ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6716万株、ナスダック市場が38億794万株だった。足元で調整を強いられていたハイテク株関連に、値ごろ感からの買い戻しや、短期的なリバウンドを狙った買いが入り、反発につながった。また、ファイザー<PFE>が、開発を進める新型コロナウイルスワクチンに関し、順調に開発が進めば今年10月にも承認申請が行うことができると発表、安心感を誘った。NYダウ採用銘柄では、マイクロソフト<MSFT>やアップル<AAPL>、セールスフォース・ドットコム<CRM>などが、値上がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。きのう9日の日経平均株価は下げ渋りの動きをみせ、終値ベースで心理的なフシ目の2万3000円を維持したことや、現地9日の欧州株式が反発した動きをみせたことから、買い先行スタートとなろう。ただ、買い一巡後は、手がかり材料難が続くことから、戻り待ちの売りの売りに上値を抑えられる格好となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=106円台の前半(9日終値は105円93-94銭)、ユーロ・円が1ユーロ=125円台の前半(同124円72-76銭)と円安方向に振れている。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニー<6758.T>、ホンダ<7267.T>、任天堂<7974.T>などが、9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比215円高の2万3185円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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