ステムリムの20年7月期決算は黒字転換、塩野義薬とのマイルストーンを達成

株式

2020/9/11 15:46

 ステムリム<4599.T>の2020年7月期決算は、連結売上高21億円(前期比21.0倍)、営業損益4億1500万円の黒字(前期は7億2600万円の赤字)で黒字転換した。

 同社は大阪大学発のバイオベンチャーで、体内の幹細胞を活性化することにより、けがや病気で損傷した生体組織の治癒や再生を促進する、再生誘導医薬品の研究・開発を手掛ける。19年8月9日にマザーズに上場した。

 20年7月期はPJ1-01として開発を進める栄養障害型表皮水疱症を対象とした骨髄間葉系幹細胞動員医薬HMGB1ペプチド(一般名:レダセムチド)の臨床試験(第2相医師主導治験)が終了し、塩野義製薬<4507.T>とのマイルストーンを達成した。これにより、HMGB1ペプチドに関したライセンス契約に基づくマイルストーン収入と、新たに2疾患を対象とするHMGB1ペプチドの適応拡大に向けた新規契約に伴う一時金を収益計上した。

 21年7月期の連結業績は売上高23億円(前期比9.5%増)、営業利益1億3800万円(同66.6%減)の見通しだ。HMGB1ペプチドに関し塩野義薬とのライセンス契約に基づくマイルストーン収入、HMGB1ペプチドの新規適応症に対する臨床開発研究を加速度的に展開していくための契約に基づく対価を見込んでいる。

提供:モーニングスター社

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