日経平均は132円安と4日ぶり反落、利益確定売り先行、一巡後は中国指標改善で下げ渋る=15日前場

 15日前場の日経平均株価は前日比132円00銭安の2万3427円30銭と4営業日ぶりに反落。朝方は、売りが先行した。きのう日経平均が3連騰して約7カ月ぶりの高値水準に進んだことで利益確定売りが出やすく、一時2万3351円35銭(前日比207円95銭安)まで下落した。一巡後は、日本時間午前11時に発表された中国8月鉱工業生産、小売売上高など中国経済指標の改善が支えとなり、前引けにかけて下げ渋りの動きとなった。

 東証1部の出来高は5億7709万株、売買代金は1兆497億円。騰落銘柄数は値上がり545銘柄、値下がり1531銘柄、変わらず86銘柄。

 市場からは「日経平均は買い戻しに陽線が続いたが、きのうの2万3500円回復でとりあえず一丁上がりの感じだ。先行きは米株次第だが、米ハイテク株の調整は長引くとみられ、日本株の調整も尾を引くだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が下落。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、JR東日本<9020.T>、東急<9005.T>などの陸運株も軟調。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などの紙パルプ株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。フジクラ<5803.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株も売られた。

 半面、任天堂<7974.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株が堅調。

 個別では、Hamee<3134.T>、エニグモ<3665.T>、ダイヤHD<6699.T>、ショーケース<3909.T>、ぐるなび<2440.T>などの下げが目立った。半面、アジア投資<8518.T>、ピアラ<7044.T>、エスクロAJ<6093.T>、明豊ファシリ<1717.T>、日東網<3524.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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