<特集>出遅れ中小型株をマーク(4)=ミヨシ油―三角もち合い煮詰まり、割り負け感も強い

株式

2020/9/23 7:18

 ミヨシ油脂<4404.T>はマーク続行の対象になる。株価は、3月13日の年初来安値840円から8月6日の戻り高値1218円まで上昇し、その後は上値の重い展開ながら、足元では三角もち合いが煮詰まりつつある。日足一目均衡表の「雲」上に位置し、75日移動平均線が下値支持線として意識され、きっかけ一つでもみ合い放れに動く可能性がある。20年12月期連結業績予想では営業増益基調を維持。PERは10倍そこそこでPBRに至っては0.4倍台にすぎず、割り負け感の強い銘柄でもある。

 20年12月期は、営業利益が13億5000万円(同13.1%増)と増益基調が続く見通しだ。純利益は11億1000万円(同15.0%減)と後退するが、これは前期の固定資産売却益計上の反動によるもので、本業の儲けは順調に積み上がっている。巣ごもり需要で即席麺、カレー、レトルト食品、冷凍食品、スナック菓子関連の原料油脂の需要が増加し、食品事業の採算が改善している。一部では、次期21年12月期も増益持続が観測され、収益面でのフォローがある。

提供:モーニングスター社

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