<新興国eye>前週の上海総合指数、追加景気対策への期待で3週ぶり反発=BRICs市況

新興国

2020/9/23 9:27

 前週(14-18日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の18日終値が11日終値比2.38%高の3338.09となり、3週ぶりに反発した。

 週明け14日の指数は買い優勢で始まり、15日も値を上げ、3営業日続伸した。

 週前半は、8月人民元建て新規融資が予想以上に伸びて景気回復期待が強まったほか、8月小売売上高、8月鉱工業生産が強い結果となったこと、さらには中国国産の新型コロナウイルス用ワクチンが11月中にも使用が開始されるとの報道が買い材料となった。

 16日は4営業日ぶりに反落し、17日も値を下げ、続落。

 週半ばから後半は、米政府が中国通信機器大手ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)に新たな輸出規制を発効したことや、国産ワクチンの臨床試験に対する安全性への懸念が強まったことなどが売り材料となった。

 週末18日は急反発した。政府による追加景気対策期待から買い戻しが活発化したほか、人民元の上昇で中国の資産価値が上がるとの見方が中国株をサポートした。

 今週(23-25日)の株式市場は、引き続き新型コロナ感染や世界経済の動向、香港問題やティックトックなど中国企業を巡る米中緊張、中印国境紛争、海外の金融市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティ(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表の予定はない。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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