稀元素が急落、株主優待制度の廃止を決定、売り優勢の展開に

株式

2020/9/23 10:11

 第一稀元素化学工業(稀元素)<4082.T>が急落し、一時125円安の730円を付けている。前週末18日引け後、株主優待制度を廃止すると発表、売り優勢の展開となった。

 同社では、株主への公平な利益還元のあり方の観点から慎重に検討を行った結果、利益配分に関する基本方針である「安定した配当を継続していくこと」を優先することとし、20年3月期末の株主を対象とした贈呈をもって、株主優待制度を廃止することを決めた。

 同時に、未定としていた21年3月期第2四半期(20年4-9月)と通期の連結業績予想を発表。第2四半期は、売上高89億円(前年同期比35.5%減)とし、営業損益は2億円の赤字(前年同期は18億500万円の黒字)に転落する見込み。通期予想は、売上高215億円(前期比19.9%減)、営業利益7億円(同77.5%減)とした。新型コロナウイルスの感染拡大が、同社の主要顧客である自動車産業に与える影響が大きく、在庫調整による出荷量減少やそれに伴う操業度調整により損益が悪化することを見込む。また、未定としていた中間期配当については8円(前期実績10円)とし、期末配当は未定を継続した。

 午前10時10分時点の株価は、前週末比109円安の746円。

提供:モーニングスター社

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