日経平均は10円安と3日ぶり小反落、終盤にかけ下げ幅縮小、米大統領のツイートが支えに=7日後場

 7日後場の日経平均株価は前日比10円91銭安の2万3422円82銭と3日ぶりに小反落。朝方は、売りが先行した。トランプ米大統領は現地6日、追加経済対策を巡る与野党協議について11月の大統領選後まで打ち切りを指示したとツイート。経済対策の早期成立期待が後退し、同日の米国株式が下落した流れを受け、2万3272円45銭(前日比161円28銭安)と安く寄り付いた。一巡後は株価指数先物買いを交えて下げ幅を縮小し、後場終盤には2万3432円73銭(同1円00銭安)まで引き戻した。昼前にトランプ氏が航空業界に250億ドル、中小企業に1350億ドルの給与補償策を承認する用意があるとツイートし、支えとして意識された。

 東証1部の出来高は9億3203万株、売買代金は1兆9325億円。騰落銘柄数は値上がり914銘柄、値下がり1171銘柄、変わらず93銘柄。

 市場からは「米大統領のツイートが支援要因になったようだが、レンジを上抜けるだけの材料にはなっていない。もっとも、米追加経済対策の成立遅れが懸念されても、2万3000円台を維持しており、底堅さを示している」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が堅調。NTT<9432.T>、KDDI<9433.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株や、日野自<7205.T>、スズキ<7269.T>、いすゞ<7202.T>などの輸送用機器株も買われた。クボタ<6326.T>、DMG森精機<6141.T>などの機械株も高い。

 半面、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株が軟調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、ヤクルト<2267.T>、アサヒ<2502.T>などの食料品株も安い。JR西日本<9021.T>、東急<9005.T>などの陸運株も売られた。

 個別では、ダントーHD<5337.T>がストップ高となり、Olympic<8289.T>、Jリース<7187.T>、アルテック<9972.T>、コムチュア<3844.T>などの上げも目立った。半面、東海ソフト<4430.T>、インテリクス<8940.T>、ツツミ<7937.T>、ナイス<8089.T>、テモナ<3985.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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