日経平均は12円安と小反落、米国株安で売り先行、一巡後は下げ渋る=14日前場

 14日前場の日経平均株価は前日比12円43銭安の2万3589円35銭と小反落。朝方は、米製薬大手2社の新型コロナウイルスワクチンと抗体治療薬の臨床試験中断で13日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。いったん持ち直したが、株価指数先物売りを交えて再度軟化し、一時2万3518円81銭(前日比82円97銭安)まで値を下げた。一巡後は再び下げ渋り、前引けにかけて小安い水準で推移した。

 東証1部の出来高は4億7892万株、売買代金は9306億円。騰落銘柄数は値上がり613銘柄、値下がり1450銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「国内発の材料はなく、米国株次第の展開だ。ただし、米国では悪材料そっちのけで良いとこどりで上昇してきており、いずれ転機がくるとみている」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安く、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も売られた。

 半面、ソフバンG<9984.T>、KDDI<9433.T>などの情報通信株が堅調。Jフロント<3086.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も高い。HOYA<7741.T>、東精密<7729.T>などの精密株も買われ、ヤクルト<2267.T>、カルビー<2229.T>などの食料品株も引き締まった。

 個別では、デザインワン<6048.T>、三機サービス<6044.T>、トレファク<3093.T>、イオンファン<4343.T>、ワッツ<2735.T>などの下げが目立った。半面、Jリース<7187.T>がストップ高カイ気配となり、PRTIME<3922.T>がストップ高。ジーンズメイト<7448.T>、サノヤスHD<7022.T>も一時ストップ高となり、ダイト<4577.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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