日経平均は260円高と3日ぶり大幅反発、8カ月ぶり高値水準、全33業種が上昇=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前週末比260円50銭高の2万3671円13銭と3営業日ぶりに大幅反発。2月14日(終値2万3687円59銭)以来、約8カ月ぶりの高値水準となる。

 朝方は、堅調な米経済指標を背景に現地16日のNYダウが上昇した流れを受け、買いが先行した。時間外取引(日本時間19日)での米株価指数先物高も後押しし、後場前半には一時2万3707円16銭(前週末比296円53銭高)まで値を上げた。米民主党のペロシ下院議長が現地18日、追加経済対策について11月3日の米大統領選までの可決を望んでいるとした上で、それを実現するには48時間内に合意をまとめる必要があると伝わり、協議進展への期待も支えとなった。その後は一服商状ながら、大引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は8億6259万株、売買代金は1兆6853億円。騰落銘柄数は値上がり1811銘柄、値下がり314銘柄、変わらず55銘柄。

 市場からは「米追加経済対策を巡るニュースは前向きな内容だが、その一方で(再び交渉決裂という)失望リスクもある。ただ、米経済指標は堅調であり、経済回復の方向性は変わっていない。決算次第だが、上方修正やリビジョンインデックス(アナリストによる業績予想に基づく指数)が高まれば、日経平均2万4000円が見えてくる」(国内投信)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が上昇した。業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が堅調。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高く、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も値を上げた。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も買われた。

 個別では、ジンズメイト<7448.T>、SKジャパン<7608.T>がストップ高となり、フィルC<3267.T>、キャリアL<6070.T>、ヒマラヤ<7514.T>などの上げも目立った。半面、サイバーL<3683.T>、芦森工<3526.T>、理ビタ<4526.T>(監理)、オリバー<7959.T>、エイジア<2352.T>などの下げが目立った。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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