島忠が急騰し年初来高値、ニトリHDがTOBに名乗りと報じられ、TOB価格に引き上げ思惑

株式

2020/10/21 12:02

 島忠<8184.T>(監理)が急騰。一時585円高の4780円を付け、5日に付けた年初来高値4210円を大きく更新した。報道各社は20日、ニトリホールディングス(ニトリHD)<9843.T>が、島忠に対してTOB(株式公開買い付け)を行い、子会社化を目指すと報じた。現在、島忠に対しては、DCMホールディングス(DCM)<3050.T>がTOBを実施しているが、ニトリHDが名乗りを上げると報じられたことで、TOB価格の引き上げ思惑につながったようだ。

 報道によると、ニトリHDは、島忠の買収により都市部への店舗展開を進めることができるほか、商品構成も似ていることから、商品開発や規模などで相乗効果が見込まれるなどとしている。島忠に対しては、既にDCMが、買い付け期間10月5日から11月16日まで、1株に付き4200円でTOBを実施中。

 ニトリHDは取引開始前、「報道は当社が発表したものではない」とコメント。島忠も含め、M&Aを通じた成長の可能性を日々検討しているが、現時点で決定している事実はないとしている。

 前場終値は、前日比545円高の4740円。

提供:モーニングスター社

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