日経平均は2円安と小反落、方向感の乏しい展開、米大統領選など控え様子見=26日前場

 26日前場の日経平均株価は前週末比2円18銭安の2万3514円41銭と小反落。朝方は、買いが先行した。前週末の米ナスダック総合指数高を支えに電機セクターの一角が上昇したこともあり、前場早々に2万3572円60銭(前週末比56円01銭高)まで値を上げた。いったん下げに転じた後、持ち直す場面もあったが、買い気は鈍く、前引けにかけて前日終値近辺で小幅もみ合い商状となった。米大統領選や国内企業の決算発表などを控え、様子見気分が強く、総じて方向感の乏しい展開となった。

 東証1部の出来高は3億8249万株、売買代金は7460億円。騰落銘柄数は値上がり1002銘柄、値下がり1056銘柄、変わらず114銘柄。

 市場からは「米大統領選を控え、ポジションが取りづらい状況だ。決算発表待ちでもあり、全般は商いの薄いなか、当面は小動きになるとみている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株が堅調。ソニー<6758.T>、京セラ<6971.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われた。東邦鉛<5707.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株や、国際帝石<1605.T>などの鉱業株も高い。

 半面、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株が軟調。エムスリー<2413.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も安い。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、ソフバンG<9984.T>、NTTデータ<9613.T>などの情報通信株も売られた。

 個別では、SKジャパン<7608.T>がストップ高となり、一蔵<6186.T>、サンデンHD<6444.T>、京阪神ビル<8818.T>、日電波<6779.T>などの上げも目立った。半面、M&A<2127.T>、キャリアL<6070.T>、キューブシス<2335.T>、ミダック<6564.T>、正興電機<6653.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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