日経平均は156円安と4日続落、売り一巡後は時間外取引での米株価指数先物高などが支え=29日前場
29日の日経平均株価は、前日比156円53銭安の2万3261円98銭と4日続落して前場の取引を終了した。朝方から売りが先行し、寄り付きに同247円75銭安の2万3170円76銭と安値を付けた。売り一巡後は、リバウンド狙いや押し目を狙った買いなどで下げ幅を縮小。時間外取引で米株価指数先物が上昇したことや、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待などが、支えとなったもよう。為替市場で、ドル・円が1ドル=104円30銭台(28日終値は104円21-22銭)と小動き。東証1部の出来高は4億8464万株、売買代金は1兆12億円。騰落銘柄数は値上がり383銘柄、値下がり1713銘柄、変わらず81銘柄だった。
市場では「ソニー<6758.T>やコマツ<6301.T>が業績予想を上方修正し、業績が改善傾向ある銘柄が目立つようになったことも、下支え要因として意識されたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が下落。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も安い。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も軟調。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も下げた。東証業種別指数は、30業種が下落、3業種が上昇した。
個別では、ぐるなび<2440.T>、フューチャー<4722.T>、イーブック<3658.T>、Vコマース<2491.T>、レノバ<9519.T>などが下落。半面、メルコ<6676.T>、理ビタ<4526.T>、大紀ア<5702.T>、グロバル社<3271.T>、大日住薬<4506.T>などが上昇している。
提供:モーニングスター社
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