<相場の読み筋>11月2日

2020/11/2 7:30

 前週末10月30日の米国株式は、反落した。NYダウが前日比157.51ドル安の2万6501.60ドル、ナスダック総合指数が同274.002ポイント安の1万911.591ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億9902万株、ナスダック市場が35億6853万株だった。米ジョンズ・ホプキンス大学によると、29日に米国の新型コロナウイルスの新規感染者数が8万5000人となり、過去最多を記録した。追加の経済対策の行方が不透明ななか、感染者数の増加で経済活動が制限されるとの警戒感が浮上。また、米大統領選挙の投票を目前にすることもあり、積極的な買いは手控えられたもようで、NYダウは一時、510ドルを超える下げをみせる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、フェイスブック<FB>やアップル<AAPL>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>などが下落し、同指数の重しとなった。

 11月2日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価は前週10月30日、大幅に5日続落した反動や、現地10月30日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値が、同30日の大阪取引所終値比265円高の2万3145円だったこともあり、買い先行のスタートとなろう。ただ、あす3日は文化の日で休場となることや、現地3日には米大統領選挙の投開票が行われることもあり、様子見姿勢が強まることが見込まれる。消去法的に、値動きの軽い中小型株へ短期的な資金が向かう場面がありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の半ば(前週末10月30日終値は104円35-36銭)、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の後半(同121円85-89銭)と小動き。10月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、キーエンス<6861.T>、ホンダ<7267.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。

(イメージ写真提供:123RF)

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