JALが急落、公募増資による資金調達の実施で1株利益の希薄化を警戒

株式

2020/11/9 10:28

 JAL<9201.T>が急落し、一時287円安の1556円を付けている。前週末6日引け後、国内外で9086万株の公募増資およびオーバーアロットメントによる売出しに対応した第三者割当増資913万株を実施すると発表。今回の資金調達で、発行済み株式数が約29.7%増加することから、1株あたり利益の希薄化を警戒する動きが強まった。

 同社は、今回の公募増資などで手取り概算金1679億7900万円を調達。価格決定日は、18日から25日までのいずれかの日で、払込期日は25日から12月1日までの間のいずれかの日で、発行価格等決定日の4営業日後の日。800億円を二酸化炭素排出量削減を加速させる投資資金に、150億円をポストコロナにおける事業構造変革のための資金に充当。50億円をポストコロナにおける社会的ニーズに対応するための資金に、残額を有利子負債の返済資金に充てるという。それにより、同社グループの中長期的な成長の実現、社会的課題の解決およびリスク耐性強化に資する非航空事業の育成に積極的に取り組むための強固な経営基盤を整備するとしている。

 午前10時26分時点の株価は、前週末比232円安の1611円。

提供:モーニングスター社

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