信用関連データ=売り残が増加に転じ、買い残は4週ぶりに減少、信用倍率は3.05倍に低下
11月6日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比481億円増の7973億円、買い残は同1322億円減の2兆4318億円だった。売り残が増加に転じ、買い残は4週ぶりに減少した。信用倍率は前週の3.42倍から3.05倍に低下した。
この週(2、4-6日)の日経平均株価は6日終値が10月30日終値比1348円高の2万4325円だった。3日は文化の日の祝日で休場だったが、4営業日全てで3ケタの上昇となった。週初2日(318円高)は、前週末に大幅続落(354円安)した反動で自律反発狙いの買いが先行した。時間外取引での米株先物の切り返しや、堅調な中国経済指標もプラス作用した。祝日明け4日(399円高)は、現地3日投開票の米大統領選挙の開票状況をにらみ、上げ幅は一時500円を超えた。5日(410円高)は、欧米株高を受け買いが先行した。週末6日(219円高)は、円高・ドル安が重しとなり売りが先行したが、一巡後は切り返し、1991年11月13日以来29年ぶりの高値水準に進んだ。上昇相場が続き、目先調整を見込んで売り建玉が増え、買い方は利益確定売りに動いたとみられる。
10日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は35.2%(9日は35.1%)と3営業日連続の40%割れ。この日の日経平均株価は6営業日続伸し、2万4905円(前日比65円高)引け。新型コロナウイルスワクチンの実用化期待から、9日のNYダウや欧州株式が急騰した流れを受け、前場早々に上げ幅は一時440円に達した。ただ、急ピッチな上昇に対する警戒感もあり、一巡後は利益確定売りに上げ幅を縮小。時間外取引の米ダウ先物安も重しとなり、後場中盤には下げに転じる場面もあった。その後はプラス圏に持ち直したが、戻りは限定された。カラ売り比率は40%割れが続いているが、高値警戒感から、一段の低下にはなりにくいとみられる。
提供:モーニングスター社
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