今晩のNY株の読み筋=感染拡大リスク、政治的空白リスクに注意

株式

2020/11/13 17:06

 13日の米国株式市場も引き続き、売り優勢か。

 12日は欧米で新型コロナウイルスの感染再拡大が加速。ニューヨークとシカゴが経済活動を制限する措置を再び取り、市場はリスクオフムード一色となった。

 13日も感染リスクが引き続き意識されそうなことに加え、足元は政権移行手続き遅延による政治的空白が生じるリスクがくすぶっている。

 12日にはABCテレビがアリゾナ州におけるバイデン前副大統領の勝利確実と報じた。すでにバイデン氏は勝利宣言を行っており、政権移行手続きを進める方向に変わりはないが、アリゾナ州を落とした現職大統領のトランプ氏が敗北を認めるか否かが焦点だ。選挙の不正について法廷闘争に持ち込むと息巻くトランプ氏だが、不正を示す根拠情報が出されず、勝敗を覆すには至らないとの見解は複数の専門家から出ている。また、与党・共和党内からも政権移行が円滑に進まないことへの懸念の声が上がっている。八方塞がりのトランプ氏の国益を損なう振る舞いに対し、市場が嫌気売りで応じる可能性がある。

<主な米経済指標・イベント>

10月PPI(生産者物価指数)、11月ミシガン大学消費者マインド指数

(日付は現地時間)

◎投資関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ