(再送)<温暖化ガス排出削減の割安株>業績と株価指標でグリムスに妙味あり

株式

2020/11/16 16:16

 米国では「バイデン新大統領」が誕生する見通しとなり、温暖化ガス排出削減に関連する個別株に資金が流入している。日本でも菅首相が温暖化ガス排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を掲げ、その手始めとして年末にまとめる21年度税制改正大綱において、政府・与党はグリーン投資に税制優遇を導入する方針だ。

 株式市場ではすでに再生可能エネルギー事業を展開するレノバ<9519.T>の株価が先月から2倍に急騰し、PERが200倍を超えるまで買われている。イーレックス<9517.T>、ウエストホールディングス<1407.T>、エフオン<9514.T>、グリムス<3150.T>など、関連銘柄にも買いは波及している。

 このなかで依然として割安であり、今後の高パフォーマンスが見込める銘柄はどれだろうか。引き続き、太陽光発電設備から電力小売り、蓄電池販売までを手掛けるグリムスを推したい。

 同社は今3月期の業績予想で営業利益を23億円、純利益を15億4600万円としているが、既に上期(4-9月)で進ちょく率は70%に達する。第3四半期(10-12月)に利益が膨らむ傾向があることから上方修正が必至な情勢だ。

 業績の裏付けがある上に、PERは29倍と割高感がない。時価総額も450億円と中・小型の部類に入る。東証2部から1部への昇格も視野に入ってきたので、知名度が低いハンデも克服できるだろう。

 前回10月28日に取り上げた時から、株価は上昇して10月21日に付けた高値2076円に接近している。この高値を上へ抜ければ、チャートも上昇志向を強める展開が期待できる。年末に向けて、3000円を目指す動きがみられそうだ。

提供:モーニングスター社

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