日経平均は93円安と続落、引けにかけて下げ渋る格好に=19日後場
19日の日経平均株価は、前日比93円80銭安の2万5634円34銭と続落して取引を終了した。前日の弱い動きや、現地18日の米国株式が続落した動きなどから売りが先行。手掛かり材料に乏しいものの、押し目を拾う動きが出たもようで、下げ渋る場面もみられた。ただ、午後に入り、一部メディアで東京都のきょうの新型コロナ新規感染者数が500人を超えたと報道。流行拡大による経済への影響を警戒し、午後零時59分には、同253円20銭安の2万5474円94銭の安値を付けた。その後は、押し目を拾う動きが出たもようで、引けかけ下げ渋る格好となったようだ。為替市場では、ドル・円が1ドル=103円80銭(18日終値は103円88-89銭)でもみ合い。東証1部の出来高は13億6824万株、売買代金は2兆8636億円。騰落銘柄数は値上がり827銘柄、値下がり1238銘柄、変わらず111銘柄だった。
市場では「東京都での新型コロナ新規感染者数の増加が止まらず、景気への影響が懸念されるが、カネ余りの資金が株式に向かっているため、大きな調整につながらなかったようだ」(中堅証券)との見方があった。
業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が下落。三井松島HD<1518.T>、国際帝石<1605.T>などの鉱業株や、ジャフコG<8595.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も安い。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株やJAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、ニコン<7731.T>、オリンパス<7733.T>などの精密機器株も下げた。東証業種別指数は、12業種が下落、21業種が上昇した。
個別では、GDO<3319.T>、ダイヤHD<6699.T>、レノバ<9519.T>、ダイトウボウ<3202.T>、東祥<8920.T>などが下落。半面、日金属<5491.T>、日本アジアG<3751.T>(監理)、コナカ<7494.T>、Vキューブ<3681.T>、SGHD<9143.T>などが上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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