日経平均669円高と4日ぶり急反発、ワクチン期待に米株高で買い先行、TOPIX年初来高値=24日前場

 24日前場の日経平均株価は前週末比669円27銭高の2万6196円64銭と4営業日ぶりに急反発。取引時間中では17日以来4営業日ぶりに2万6000円台を回復し、1991年5月14日(高値2万6283円46銭)以来29年半ぶりの高値水準となる。一方、TOPIX(東証株価指数)は同38.41ポイント高の1765.80ポイントと1月20日の年初来高値(高値1745.95ポイント)を更新した。

 朝方は、新型コロナワクチン期待を背景に23日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。円安・ドル高や、時間外取引の米株価指数先物高も追い風となり、日経平均株価は上げ幅を拡大し、一時2万6212円67銭(前週末比685円30銭高)まで上伸した。その後は高値圏でもみ合い商状となった。

 東証1部の出来高は6億9948万株、売買代金は1兆4491億円。騰落銘柄数は値上がり1884銘柄、値下がり240銘柄、変わらず52銘柄。

 市場からは「過剰流動性には敵わない。基調の強さは驚きであり、ついて行くしかない。上値の算定は難しいが、仮に日経平均2万7000円としても到達しそうな感じだ。基本的に投資家が本気で買うまで流れは上向きだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別株価指数は全33業種が値上がり。業種別では、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株が上昇。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も買われ、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株や、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も堅調。

 個別では、日金属<5491.T>がストップ高カイ気配となり、ケネディクス<4321.T>(監理)がストップ高。キャリアL<6070.T>、古河電池<6937.T>、神栄<3004.T>などの上げも目立った。半面、アサンテ<6073.T>、クスリアオキ<3549.T>、荏原実業<6328.T>、ツナグGHD<6551.T>、ジーンズメイト<7448.T>などの下げが目立った。

提供:モーニングスター社

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