日経平均は13円高と小幅続伸、上下動を繰り返し方向感に欠ける展開=2日後場
2日後場の日経平均株価は前日比13円44銭高の2万6800円98銭と小幅続伸。上下動を繰り返し方向感に欠ける展開となった。朝方は、買いが先行した。新型コロナワクチン実用化への期待は根強く、1日の欧米株式が上昇した流れを受け、寄り付き直後に2万6889円90銭(前日比102円36銭高)まで上昇した。利益確定売りに下げに転じた後、プラス圏に持ち直す場面もあったが、時間外取引の米ダウ先物安が重しとなり、再度軟化。先物売りを交えて一時2万6695円28銭(同92円26銭安)まで値を下げた。一巡後は持ち直し、後場入り後にプラス圏に引き戻したが、再度弱含む場面もあり、大引けにかけては前日終値近辺で推移した。
東証1部の出来高は14億2881万株、売買代金は3兆726億円。騰落銘柄数は値上がり1158銘柄、値下がり934銘柄、変わらず85銘柄。
市場からは「時間外の米株先物が下げている割には日本株はしっかりだ。新型コロナワクチンへの期待が強く、感染者が増えても大きな問題にならず、先高観を意識させる。目先は、過熱感以外に悪材料は見当たらないようだ」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、浜ゴム<5101.T>、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が上昇。フジクラ<5803.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株や、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も高い。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も買われた。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維製品株も堅調。
半面、エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株が軟調。国際帝石<1605.T>などの鉱業株もさえない。任天堂<7974.T>、バンナムHD<7832.T>などのその他製品株や、KDDI<9433.T>、ネクソン<3659.T>などの情報通信株も安い。大王紙<3880.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も値を下げた。
個別では、ショーケース<3909.T>がストップ高となり、ダイヤHD<6699.T>、オーケストラ<6533.T>、グロバル社<3271.T>、東京綱<5981.T>などの上げが目立った。半面、中広<2139.T>、インソース<6200.T>、グリムス<3150.T>、トラシティ<9310.T>、神戸物産<3038.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、25業種が上昇した。
提供:モーニングスター社
(写真:123RF)
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