日経平均は48円安と続落、押し目を拾う動きや日銀のETF買いが支えで下げ渋り=21日後場

 21日の日経平均株価は、前週末比48円97銭安の2万6714円42銭と続落して取引を終えた。朝方は、米国で追加経済対策が成立する見込みとなったことを受け、買い優勢でスタート。ただ、株価指数先物に断続的な売りが出たこともあり、一転して下げ転換。午前10時51分には、同229円76銭安の2万6533円63銭を付ける場面もみられた。午後に入り、押し目を拾う動きや、日銀によるETF(上場投資信託)買い期待も支えとなり、下げ幅を縮小して取引を終えた。為替市場では、ドル・円が1ドル=103円30銭台(前週末18日終値は103円46-47銭)と、朝方の水準から円高に振れている。東証1部の出来高は10億4210万株、売買代金は2兆153億円。騰落銘柄数は値上がり842銘柄、値下がり1237銘柄、変わらず105銘柄だった。

 市場では「海外投資家のクリスマス休暇入りが本格化し、市場参加者が減少するなか、IPO(新規上場)銘柄などへの個別株物色が中心になりそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も安い。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も軟調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も下げた。東証業種別指数は、19業種が下落し、14業種が上昇した。

 個別では、ヤマシタHH<9265.T>、キャリアイン<6538.T>、CVSベイ<2687.T>、新日理化<4406.T>、未来工業<7931.T>などが下落。半面、シンシア<7782.T>、長野計器<7715.T>、ジーンズメイト<7448.T>、スタティアH<3393.T>、稀元素<4082.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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