<特集>2021年のお年玉銘柄(3)=日通―月次が回復傾向にあり医薬品輸送を強化へ

株式

2021/1/4 7:52

 日本通運(日通)<9062.T>を取り上げたい。同社の21年3月期の連結業績は、売上高2兆円(前期比3.9%減)、営業利益550億円(同7.1%減)を予想。11月の月次売上高は、前年同月比2.7%増と2カ月連続で前年を上回り、足元では「モノ」の動きは回復の足取りとなっているもよう。今後は、医薬、半導体、Eコマースなどの注力分野を強化する方針。新型コロナワクチンの開発進展で、輸送や保管に関心が高まっているが、厳密な温度管理やセキュリティー管理が求めらている。同社では、医薬品サプライチェーンのグローバル化が進むなか、GDP(医薬品の適正流通基準)に準拠した、より安心・安全な医薬品供給に対応する医薬品サプライチェーンネットワークを構築中で、21年2月にもサービスを開始する計画で、同社の活躍する場面が増えそうだ。

 株価は、10月30日に21年3月期の利益予想を上方修正したことをきっかけに、11月25日には年初来高値となる7410円を付ける場面がみられた。その後は、利益確定売りに押される格好となっているが、年初来高値を付ける過程でもみ合いとなった6600円台で下げ止まる動きがみられ、反転のきっかけを探る場面にあると判断したい。

提供:モーニングスター社

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