<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油高や米追加景気支援法案成立を好感し反発=BRICs市況

新興国

2021/1/4 9:37

 前週(12月28-30日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の30日終値が前日比0.79%安の1387.46となったが、前週比では0.66%高となり、3週ぶりに反発した。この結果、20年の年間では10.4%安となった。12月31日と週末1月1日はそれぞれ大晦日と正月のため、休場だった。

 週明け28日の指数は買い優勢で始まり、29日も値を上げ、6連騰した。

 週前半は、トランプ米大統領が9000億ドル規模の追加景気支援法案に署名したことが好感され、米株市場が過去最高値を付けたことや、ブレント原油先物が1バレル=51.5ドルに回復したことを受け、ロシア市場でもリスク選好投資が強まった。その後はアルミニウムなどのコモディティ(国際相場商品)相場の上昇を受け、ロシア新興財閥のデリパスカ氏が保有するエネルギー大手En+グループが約4%急伸し、指数の上げを主導した。

 30日は反落。米国の新型コロナ対策の一環として下院が1人2000ドルの現金給付策を可決したものの、上院のマコーネル共和党院内総務が600ドルを主張し、反対したことが嫌気された。

 今週(4-8日)のロシア市場は休場となる。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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